倉庫業とは

倉庫業とは?倉庫業の歴史と課題について 倉庫業の全て

倉庫業とは

倉庫業1

倉庫業とは、寄託を受けた様々な物品を倉庫において保管・加工・輸配送を行い、生産・流通・消費のサイクルを支える事業です。倉庫事業の主な業務は、寄託を受けた物品の保管の他に、倉庫内へ運び入れる入庫、必要な時に取り出す出庫や倉庫荷役があります。さらに細かく見ると、「集荷」「検品・検査」「入庫」「保管」「流通加工」「ピッキング」「包装/梱包・仕分け」「出庫」「配送」というのが倉庫業務の一連の流れになります。物流機能の大半を倉庫が握っているといっても消して過言ではありません。経済活動の拡大で物品の流通量は増大し、身近にある品々や私たちが欲しいと思うものが必要なタイミングで入手できるのは倉庫業を始めとする物流システムが機能しているからなのです。

倉庫業を開業するには、倉庫施設の基準をクリアし、倉庫ごとに倉庫管理主任者をおき、国から登録を受ける必要があります。また近年物流システムへの要求が高度化し、仮倉庫で倉庫業を営む事業者も増えています。従来仮倉庫が登録を受けるためには煩雑な手続きと時間が必要でしたが、時代背景の変化に合わせて「基準適合確認制度」が新設されました。これは仮倉庫の所有者が倉庫施設の基準を満たしているかどうか予め申請・確認をでき、その後変更がなければ倉庫業者の登録の手続きの一部をショートカットできるという内容のものです。近年、倉庫現場では都市郊外や沿岸部など広大な土地に最新設備を備えた大型倉庫を建設するなど大型化・集約化の動きがあります。こういったエリアは居住地からの距離が遠く人手を確保することが困難で、人件費が高くなりやすいという傾向があります。
人件費を削減し誤出荷など人為的なミスを抑制する製紙・製鉄・タイヤ業界向けの自動立体倉庫なら、フィンランドの「ペスメル」がおすすめです。現場を徹底的に検証しオーダーメイドの完全自動システムをワンストップで開発し、導入・サポートまで行うのが特徴です。
→自動立体倉庫「ペスメル」詳細ページ

倉庫業と倉庫の歴史

倉庫業2

日本で、他人の物品を預かり保管するという倉庫営業が企業としての形態で成立したのは明治時代以降のことですが、倉庫そのものの始まりは紀元前3世紀にまで遡ることができます。その後倉庫の建設技術は時代とともに向上し、瓦葺や塗土の倉庫が7世紀に誕生、12世紀には湾岸地帯で「津屋」→「問屋」と呼ばれていた事業者が1年当たり現物の100分の1を徴収して倉庫業を営んでいたという記録があります。現在の倉庫は単に物品を保管するのではなく、物流に関わる工程を管理する物流センターとしての機能を持ち、在庫型のDC、通貨型のTC、調理など高度な加工も行う加工型センターPCなど様々なニーズに対応して多様化しています。

紀元前以降の倉庫
弥生時代に農業文化が興り、穀物を貯蔵する場所が必要になり、穴蔵や倉庫専用の建物が造られるようになりました。登呂遺跡にある丸太を積み上げたあぜくら式倉庫は、床を普通の住居より高く造ることで防湿効果を持たせたと推測されるものもあります。防湿や防錆は現在の倉庫・物品保管現場でも悩みの種です。株式会社ウインテックスでは、フィルムや紙、不織布・布に防錆塗工や防湿加工を施した梱包資材を製造販売しています。
→ウインテックスの防湿梱包について
4世紀以降の倉庫
天皇を中心とした統一国家としてのシステムが大和朝廷によって構築されました。各地には皇室に献上された稲を貯蔵するための屯倉(みやけ)という倉庫や、豪族・貴族の田荘(たどころ)が造られました。都に置かれた皇室の倉庫は、貯蔵する内容物によって「いみくら」「うちつくら」「おおくら」の3つに分けられ、国家の財貨を収納した「おおくら」は重要な財政機関になりました。この頃、湾岸地域に倉庫が群立するようになります。
7世紀以降の倉庫
倉庫の建設技術が発展し、瓦葺や塗土の倉庫が誕生しました。班田収授法を背景にした租庸調が交付され、稲・布・特産品を税として徴収するようになります。徴収した稲を「正倉」に保管し、人々へ貸付けたり凶作の備えにしていました。また大宝年間に基金に備えた社会政策用の倉庫として、「義倉」が、天平宝字年間には貨幣保管のための「常平倉」がそれぞれ中国から伝わり導入されました。奈良時代の終わりから平安時代にかけて豪族の私有地荘園が乱立しました。荘園のための倉庫を「荘倉」と呼び、朝廷管轄の倉庫を「正倉」、豪族などが所有する倉庫を「荘倉」と呼びました。
12世紀以降の倉庫
鎌倉幕府は荘園の拡大防止のため地頭の設置などを実施しました。社寺の私領は例外的に認められていたため、名目上社寺に帰属して荘園性は継続されています。また社寺に貴重品を預けて財産を守るという手段を取られていたため、倉庫業に近いシステムも機能していました。また、湾岸地帯で津屋という業者が媒介・金融・荷捌き・物品保管を行っています。津屋は12世紀ごろになると「問屋」と呼ばれるようになり、倉庫業も行って倉賃を取りました。
17世紀以降の倉庫
徳川時代に中央集権的封建制度を背景に、「御蔵(おくら)」「郷倉(ごうくら)」と呼ばれる倉庫制度が確立しました。民間では、問屋の倉庫と両替屋の倉庫があり、開国後は貿易用の特殊倉庫も発展しています。
明治時代の倉庫
明治4年に廃藩置県が廃止され、民間商人が大量の貨物を扱うようになりました。明治10年台には独立起業としての倉庫業者が次々と出現します。明治初期はレンガ造りの倉庫が主体でしたが、明治41年には鉄筋コンクリートの倉庫も造られクレーンなどの機械も導入されています。
現在の倉庫/物流センター
現在の倉庫システムは顧客ニーズに合わせて多様化しています。単なる保管庫としての倉庫ではなく、①輸送②保管③入出庫④流通加工⑤梱包・包装⑥情報管理を行いお客様へ届ける商品の物流プロセスを管理している倉庫を物流センターといいます。物流センターの物流工程にはストック型とフロー型があります。ストック型は集荷した物品を保管し、受注を受けて出荷するシステムで、フロー型は集荷した物品を保管せずお客様のところへ輸送します。ストック型は製造業に多く、フロー型は小売業などによく見られます。ストック型物流を行う物流センターは、在庫型センター(DC:Distribution Center)、フロー型物流を行うのは通過型センター(TC:Transfer Center)、そして包装やタグ付け調理などの加工作業を行うセンターは加工型センター(PC:Process Center)と呼ばれています。

倉庫業が抱えている課題

倉庫業の課題

EC事業が拡大し、物流のBtoC化・小口多頻度化の進行によって倉庫への負担が大きくなりました。倉庫の負担が大きくにつれ、見逃せなくなってくる問題が「出荷ミス」「帳簿上在庫とのずれ」「入荷・出荷遅れ」です。人手不足、業務の複雑化によりヒューマンエラーが起こりやすくなってしまう状況を改善するには業務の標準化や、マニュアルの作成、5Sの徹底、半自動・あるいは全自動の機械設備導入による効率化・省人化が有効です。適切なマニュアル作成でヒューマンエラーを抑制する場合は、過去のデータを検証しているヒューマンエラーが発生しやすいポイントを探ります。じっくりと照合してみると誤ピッキングや伝票の貼り付け間違いなどのミスが発生しやすい箇所や、ミスが出やすい時期の傾向も見えてきます。間違いが起こりやすいポイントを見つけた後は実際に現場にヒアリングし、どのようにミスを防ぐことができるかを検証します。作業者の迷いや思い込みが発生する余地を徹底的に取り除くという意識で、ミス防止対策をマニュアルに落とし込み、マニュアルに沿った正しい作業が現場に根付くまで現場教育を行うことも重要です。

最後に弊社で取り扱っている倉庫の作業
を効率化する機械設備をご紹介します。製紙・製鉄・タイヤ業界の倉庫を完全自動自動化するシステムを現場に合わせてオーダーメイド開発し、導入サポートまで行うペスメルは、完全無人倉庫でヒューマンエラーが防止されます。パレットのバンド結束作業を効率化するエルゴパックは、バッテリー式で自由自在に移動できさまざまな環境の現場に導入することが可能です。

倉庫の省人化、人的ミスを0にする
自動立体倉庫「ペスメル」動画

パレット梱包作業を快適に、エルゴパック動画

★エルゴパックの導入を検討されている方、詳細情報をご希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にお申し付け下さい。また株式会社ウインテックスでは、エルゴパックの訪問デモンストレーションを随時行っております。そちらもご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
→ペスメル自動立体倉庫詳細ページ
→エルゴパック詳細ページ

→株式会社ウインテックスその他の機械設備を見る

自動立体倉庫ペスメルの資料は、こちらからすぐにダウンロード可能です。
資料ボタンをクリックしてご覧下さい。

電動式パレット梱包機エルゴパックの資料は、こちらからすぐにダウンロード可能です。
資料ボタンをクリックしてご覧下さい。

ページ上部へ戻る